ラップランドで夏休みを過ごした私たち。
王様の散歩道(クングスレーデン/Kungsleden)と呼ばれるトレイルを歩きました。
トレイルの予定はこちら。
1日目:15km
└(アビスコツーリストスタフン/Abisko turiststaion→アビスコヤウレ/Abiskojaure)
2日目:20km
└(アビスコヤウレ/Abiskojaure→アレスヤウレ/Alesjaure)
3日目:25km(峠越え含む)
└(アレスヤウレ/Alesjaure→セルカ/sälka)
4日目:12km
5日目:14km(夜20時までに到着必須)
6日目:ケブネカイセ登頂
7日目:19km
実際に歩いた距離はこちら。
1日目:約19km
└(目的のアビスコヤウレを2kmほど過ぎて終了)
2日目:約23㎞
└(目的のアレスヤウレを5kmほど過ぎて終了)
さて、王様の散歩道3日目は峠越えです。
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今回のキャンプ地として一番景色がよかった場所。
夜中1時に目が覚めてテントを開けると広がる白夜。
あぁ、エーランド島のあれは白夜ではない、と理解した瞬間。
旦那さんも朝起きて、テントを開けると目の前絶景で感動していたようです。
旦那さんが朝ごはんを用意している間、私はテントを片付ける準備です。
エアーマットの空気を抜き、寝袋をしまい、テントを空にします。
テント全体をカバーするフルフライシートを広げ、インナーテントの底を乾かしている間に朝食。
朝の7時すぎですが、すでに歩き始めている人も。
この赤い×マークは王様の散歩道のルートを意味します。
スノーモービルの道だったり、ここを通ってくださいねーっていう印です。
いい天気の中歩きだし、そろそろ峠の手前の山小屋が見えるかな、というあたりで渡渉。
ここはかなり水が冷たく、シャキッとなりました。
チェクチャ/Tjäktjaの山小屋は川を渡るので寄らず。
山小屋を横目に歩き続けると、大きめの石なのか岩なのかがゴロゴロとした道が続きます。
たまに雪道にもなります。
いつまで続くのか、ゴロゴロ道…
地味にきついゴロゴロ道。
雪道の先には高さ1150メートルの峠のてっぺんです。
雪で足がすべるわ、でもそんなにはきつくありません。
ゴロゴロ道のほうがきつい…
来た道を振り返ると絶景。
トイレくらいしかない峠なので、ちょっと休憩して景色を楽しんだら先に進みます。
岩がゴロゴロ…
峠のてっぺんから100メートルほど進むと絶景が。
あちこちでゆったりと寝転がりながら絶景を堪能してる人が。
次の山小屋までは12kmほどのはずです。
が、見通しのいい景色の先に山小屋は見えません。
景色がいいねー
川も山もきれいだねー
岩で歩くの大変だねー
歩けど歩けど山小屋の影は見えず。
足場が悪くて地味に疲れているようです。
木陰がない開けたところなので、太陽でどんどんパワーが吸い取られて行きます。
途中何度も追い越し、追い越されしたフランス人3人組もどんどんヘロヘロになっていくのが見えます。
と、そこにゼッケンをつけた人が向こうから走ってきます。
レースです。
人数は全然少なく、ポツポツとしかすれ違いませんが、みんなほとんど何も持たず走っています。
これは…
まさか…
ニッカルオクタからアビスコまで(110km)走るんじゃないか…
前日にあったおじさんがニッカルオクタまで走るというのに衝撃をうけていましたが、まだまだ鉄人はあちこちにいるようです。
Swedish Alpine Ultraというレースのようです。
アビスコからケブネカイセまで電話もネットも通じないので、帰ってからネットで調べました。
最大人数50人までのレースで朝8時にニッカルオクタを出発するようです。
一番最初の人とすれ違ったのは午後14時前後だったような。
ということは、4時間で50kmほど走ってきたと…
そしてこの先60kmほど走ると…
それなのに、すれ違う人たちはみんな笑顔で挨拶をする余裕あり。
まさに超人!
人間のすごさに感動しつつ、一体いつ山小屋が見えるのかとモチベーションを保つのに必死の私。
どこまでも続く道。
それはいいけど、山小屋はどこだー!!!
16時半ごろようやく到着。
本日の旅の友、フランス人3人組のひとりだけが途中で抜かしていったんですが、私たちを見つけ、手を振っておでむかえしてくれました(笑)
しばらくすると残りのフランス人2人も到着。
長かったねー、と到着をたたえあいました。
さて、私たちは休憩だけして、ちょっと離れた敷地外でテントを張りました。
テントを張っている途中からポツポツと雨が降り始め、テント完成と同時に大雨に。
ザバザバザバーッと小一時間降って、雨はやみました。
危ないとこだった(笑)
※これは夜中1時頃の写真です。
そしてそばを流れる川で水浴び。
野性味あふれる私たち(笑)
水浴びの時にうちの旦那さんがトナカイのツノを拾ってきました。
やったー!
今回トナカイのツノを持って帰るのも目的のひとつでした。
ウホウホと喜びながら本日の晩御飯はパスタボロネーゼ。
いつまでもたどり着かないと思いながら歩いたけど、前日より少し短い距離の約20kmだけでした。
ラップランドを旅する その5)王様の散歩道 蚊の来襲、に続きます。
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本日のラク旅インフォメーション。
セルカ(Sälka)の山小屋に泊まるには500kr()(会員大人1人につき)/350kr()(会員16歳~25歳以上1人につき)。
子供は無料。
ネットで事前に払っておくと50kr()割引になるようです。
そして敷地内にテントを張るには300kr(会員16歳以上1人につき)。
子供は無料。
会員でない人は100kr()で1日会員になれます。
これで、敷地内テントの人もキッチン、サウナの使用ができます。
キッチンはこんな感じで、きれいです。
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■ラップランドを旅するシリーズはこちら↓
・その1)寝台列車
・その2)王様の散歩道 Abiskoからスタート!
・その3)王様の散歩道 Alesjaureを目指して川を渡る
・その4)王様の散歩道 峠越え
・その5)王様の散歩道 蚊の来襲
・その6)王様の散歩道 どの山がケブネカイセですか?
・その7)王様の散歩道 山をなめるな!ケブネカイセ登頂!
・その8)王様の散歩道 サーミのカフェ巡り
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